米国イーライリリーが発表
日本イーライリリー株式会社は、11月24日、米国イーライリリーが「ソラネズマブ」の第3相臨床試験結果を発表したことを明らかにした。
米国イーライリリーは、軽度のアルツハイマー型認知症患者を対象とした「ソラネズマブ」臨床試験に関する英文リリースを、11月23日に発表。日本イーライリリーの発表は、同リリースを翻訳したもの。
認知症の最も頻度の高い形態
アルツハイマー型認知症は、認知症の最も頻度の高い形態。症状が現れる20年以上前から始まる脳内の変化が発端となると考えられており、記憶などの認知機能に進行性の機能低下が生じた後、最終的には認知症に至る。
「ソラネズマブ」は、リリーが第3相臨床試験を行っているモノクローナル抗体。アルツハイマー病による軽度認知障害、プレクリニカル期(前臨床期)アルツハイマー病および優性遺伝性アルツハイマー病に対する試験が、現在実施されている。
主要評価項目を達成せず
米国イーライリリーが今回結果発表した「ソラネズマブ」の第3相臨床試験は、2100名超の軽度アルツハイマー型認知症患者を対象として実施されたもの。18ヵ月間のプラセボ対照期間に続き、非盲検継続投与期間が設けられた。
同試験において「ソラネズマブ」は、主要評価項目を達成しなかった。認知機能低下において、統計学的に有意な進行抑制は認められなかったという。

イーライリリー社、ソラネズマブの第3相臨床試験結果を発表 - 日本イーライリリー株式会社
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