発売日は11月21日
大塚製薬株式会社は、11月18日、白血病治療薬「アイクルシグ錠15mg」を日本国内で発売することを明らかにした。
同剤は、既存の分子標的薬であるチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)に抵抗性または不耐容の慢性骨髄性白血病(CML)と、再発または難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の治療薬。発売は、11月21日に行われる。
新しい治療薬が望まれていた
CMLやフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の治療には現在、第一選択薬としてTKIが使用されている。しかしTKIの治療中には、BCR-ABL遺伝子の変異によって変異型BCR-ABLチロシンキナーゼが発現する。変異型BCR-ABLチロシンキナーゼは既存のTKIに抵抗性を示すため、十分な治療効果が得られなくなる場合があった。
また、既存のTKIの治療で発現する副作用により、治療を継続できない場合もある。これら治療抵抗性や不耐容の患者においては、新しい治療薬が望まれていた。
米国アリアド社が創製した「アイクルシグ」
「アイクルシグ」は、米国アリアド社が創製した経口TKI。既存TKIへの抵抗性の原因となる変異型チロシンキナーゼを阻害し、既存のTKIでは効果が不十分だったCMLとフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病に効果を発揮する。
大塚製薬は2014年、アリアド社よりアジア10カ国・地域における同剤の共同開発・商業化の権利を取得していた。
(画像はプレスリリースより)

白血病治療薬「アイクルシグ錠15mg」国内で新発売 - 大塚製薬株式会社
http://www.otsuka.co.jp/