新たな骨粗しょう症治療薬
旭化成ファーマ株式会社(以下、旭化成ファーマ)は、2016年11月18日(金)、骨粗しょう症治療薬「リクラスト点滴静注液5mg」が薬価基準に収載されたと発表した。また、発売開始は11月25日(金)を予定していることも合わせて発表した。
「リクラスト」は、ノバルティスファーマが創製したビスホスホネート製剤で、骨粗しょう症治療薬として2007年に米国、欧州で承認され、現在は世界115カ国以上で承認されている。
日本においては、旭化成ファーマが、2010年6月に独占的開発、販売権を取得し、開発を進め、2016年9月に製造販売承認を取得している。
製品概要
「リクラスト点滴静注液5mg」の効能・効果は「骨粗しょう症」、用法・用量は、「通常、成人には1年に1回ゾレドロン酸として5mgを15分以上かけて点滴静脈内投与する。」となっており、薬価は5mg100ml1瓶で39,485円である。
ビスホスホネート製剤について
ビスホスホネート製剤は、骨を壊す過程である骨吸収において、骨を壊す働きをする破骨細胞の働きを抑えることで骨吸収を抑え、骨量の低下を抑える作用をあらわす。
日本では、同じビスホスホネート製剤でも、錠剤や1ヶ月に1回投与するタイプが主流だったが、「リクラスト」の発売により、年1回の点滴静脈投与という新たな選択肢が増え、患者の様々な状況に合わせた対応ができるようになると期待される。

旭化成ファーマ株式会社プレスリリース
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