有効成分カルグルミン酸を含有
株式会社ポーラファルマは、11月18日、「カーバグル分散錠 200mg」について同日付で薬価が収載されたと発表した。
同剤は、有効成分カルグルミン酸を含有する高アンモニア血症治療剤。
重篤な高アンモニア血症を発症するNAGS欠損症
「カーバグル」は、オーファンヨーロッパ社により開発され、「N-アセチルグルタミン酸合成酵素(NAGS)欠損症による高アンモニア血症」の治療薬として欧州で2003年に、米国では2010年に承認されている。
NAGS欠損症は、遺伝性の酵素欠損症。NAGS欠損のために尿素サイクルが活性化されず、アンモニアの過剰な蓄積により重篤な高アンモニア血症を発症する。
高アンモニア血症は、迅速かつ適切な治療が施されないと死亡する可能性もあるため、血中アンモニア濃度の速やかな低下は、治療上極めて重要となる。しかし既存の治療法では、血中アンモニア値のコントロールは必ずしも十分ではなかった。
発売は2017年1月上旬を予定
「カーバグル」の有効成分であるカルグルミン酸は、尿素サイクルを活性化することで尿素生成を復活させる。この作用により同剤は、NAGS欠損症及び二次的NAGS欠損症の発症機序に特化した高アンモニア血症治療薬となっている。
ポーラファルマは、医療上の必要性の高い未承認薬の解消は製薬企業の社会的使命と考え、2014年に同剤の国内開発に着手。発売は、2017年1月上旬を予定している。

高アンモニア血症治療剤「カーバグル分散錠 200mg」薬価収載のお知らせ - 株式会社ポーラファルマ
https://www.pola-pharma.co.jp/up_pdf/20161118093408_pdf.pdf