第31回がん免疫学会で発表
ブリストル・マイヤーズスクイブ社は2016年11月12日、プラチナ製剤による治療歴を有する局所進行または転移性尿路上皮がん(mUC)患者における、オプジーボ(一般名:ニボルマブ)とヤーボイ(一般名:イピリムマブ)の併用療法を評価した第1、2相非盲検(CheckMate-032)試験の追加結果が、併用療法のさらなる開発の必要性を裏付けるものであると発表したことを、小野薬品工業株式会社が2016年11月15日のニュースリリースで伝えた。
CheckMate-032試験のデータにおいて、オプジーボ(1mg/kg)とヤーボイ(3 mg/kg)の併用療法を受けた治療歴を有する転移性尿路上皮がん患者における確定奏効率は38.5%となり、オプジーボとヤーボイの併用療法の新たな安全性シグナルは認められない結果となったことから、オプジーボとヤーボイのがん免疫療法薬による併用療法が、がんの治療に進歩をもたらす可能性について一層確信を強めたと述べている。
がん免疫の科学とイノベーションの最前線
試験の治験担当医師でテキサス大学MDアンダーソンがんセンターのパドマニー・シャルマ教授は、「転移性尿路上皮がんは、特に標準治療である化学療法による治療後に病勢進行した進行期の患者さんにとって、深刻なアンメット・メディカル・ニーズが残る領域であり、今回の一般的な型である進行膀胱がんで、治療歴を有する患者の治療薬として、オプジーボとヤーボイの併用療法の可能性が示された。これらのデータは、転移性尿路上皮がん患者さんの転帰と生存の可能性を評価するため、併用療法の試験をさらに進めていく必要性を裏付けている」と述べている。
ブリストル・マイヤーズスクイブ社は、深い専門知識と革新的な臨床試験デザインによって、複数のがん腫にわたり併用療法の科学を進歩させ、がん免疫療法薬の併用療法の次なる波を一日も早く実現すべく取り組んでおり、免疫バイオマーカーの役割に対する理解を深め、がん免疫療法が奏効する患者を識別するための研究においても、最前線に立ち続けていくとコメントしている。

ニュースリリース(PDFファイルが開きます)
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n16_1115.pdf小野薬品工業株式会社
https://www.ono.co.jp/ブリストル・マイヤーズスクイブ社
http://www.bms.com/