小腸および結腸近位部でブデソニドを放出
ゼリア新薬工業株式会社は、11月29日、クローン病治療剤「ゼンタコートカプセル 3mg」を発売する。
同剤は、小腸および結腸近位部で有効成分のブデソニドを放出するように設計された、腸溶性徐放製剤。
クローン病治療の第一選択薬
「ゼンタコート」は、「Entocort」の商品名で全世界40カ国以上において販売されているステロイド製剤。海外のガイドラインでは、クローン病治療の第一選択薬として推奨されているステロイド製剤。
同剤は、軽症から中等症の活動期クローン病に対する治療を効能・効果とする。有効成分のブデソニドは、局所作用型の糖質コルチコイド。吸収後は、肝臓で速やかに代謝を受け、全身性の副作用が軽減されることが特長となっている。
クローン病治療に新たな選択肢を
ゼリア新薬工業のスイスにおける子会社Tillotts Pharma AGは、2015年7月、AstraZenecaより「Entocort」の米国を除く全世界の権利を取得。これに伴い、ゼリア新薬工業は2015年10月に製造販売承認を申請し、2016年9月に承認を取得した。11月18日の薬価収載を受け、11月29日の発売を決定している。
同社は、今回の「ゼンタコート」の販売開始が、国内におけるクローン病治療に新たな選択肢を提供出来るものと考えているという。
(画像はプレスリリースより)

クローン病治療剤「ゼンタコートカプセル 3mg」新発売のお知らせ - ゼリア新薬工業株式会社
http://www.zeria.co.jp/image/upimg/mv14794308271.pdf