「エビリファイ」の投与開始用量
大塚製薬株式会社は、11月18日、抗精神病薬「エビリファイ錠1mg」を発売することを明らかにした。
同剤は、本年9月に「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」の適応症を取得した「エビリファイ」の追加規格として発売されるもの。1mg錠は、「エビリファイ」の投与開始用量となる。
約10万人の患者がいる自閉スペクトラム症
自閉スペクトラム症は、国内には約10万人の患者がいるとされている疾患。症状としては、コミュニケーション障がいや対人関係・社会性の障がい、パターン化した行動などが挙げられる。
同疾患は一部の患者において、かんしゃくや攻撃性、自傷行為あるいはこれらの複合行為の行動障がい(易刺激性)を呈する場合がある。この易刺激性は、患者自身や家族に重大な影響を及ぼす可能性がある。しかし、これらの易刺激性に対して安全に使用できる薬は少ない。特に小児期では、薬の服用に伴う体重増加や、眠気などによる学業への影響も配慮する必要もあった。
厚生労働省からも開発要請を受けていた
「エビリファイ」は、大塚製薬創製の抗精神病薬。米国では2009年、小児患者に対する「自閉性障がいに伴う易刺激性」の承認を取得している。日本でも、必要性の高い薬として小児関連学会からの開発要望を受け、厚生労働省からも開発要請を受けていた。
「エビリファイ錠1mg」の国内発売は、11月29日より開始される。
(画像はプレスリリースより)

抗精神病薬「エビリファイ錠1mg」国内で新発売 - 大塚製薬株式会社
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