コスモ・バイオ、研究用ヒトiPS細胞を扱うアクソル・バイオサイエンスと独占販売代理店契約
コスモ・バイオ株式会社(以下、コスモ・バイオ)は11月15日、アクソル・バイオサイエンス社(以下、アクソル・バイオサイエンス)と日本での独占販売代理店契約を締結したことを発表した。
アクソル・バイオサイエンスはイギリスにある研究用ヒトiPS細胞由来の神経前駆細胞、心筋細胞等を製造、販売している2012年に設立された会社だ。コスモ・バイオは以前からアクソル・バイオサイエンスの製品を取り扱っていたが、今回独占販売代理店契約するに至ったとしてる。
一般的にヒト細胞はドナーから提供されるもので、数に限りがあり大量に使用する実験や研究には不向きだが、iPS細胞ならそれもしやすくなるという利点がある。
学術研究以外に民間企業向けとしても販売へ
アクソル・バイオサイエンスが扱っている研究用神経前駆細胞には、新たな治療方法や創薬に有用なツールとして、アルツハイマー病、ハンチントン病などの疾患患者由来のiPS細胞と創薬研究や薬剤の安全試験には健常者由来のiPS細胞がある。
また、心筋細胞では同一の遺伝子背景を持つ心筋細胞を使用できることから、心毒性試験、創薬スクリーニング、代謝研究や電気生理学的な用途に最適なツールであるとしている。
コスモ・バイオは今後、学術研究以外に民間企業向けとしてヒトiPS細胞製品を販売するとしている。

コスモ・バイオ株式会社 プレスリリース
http://www.cosmobio.co.jp/ir/press/20161115.asp