途上国・新興国の人々の健康に貢献する予防活動をテーマに
武田薬品工業株式会社は11月2日、アフリカとアジアでの、母子保健の課題解決にフォーカスした3件のCSRプログラムを実施すると発表した。
同社が今年度より行っているCSR活動は、重点テーマを「途上国・新興国の人々の健康に貢献する予防活動」としている。
今回のプログラムはこのテーマに沿った内容であり、さらに国連が定める「持続可能な開発目標」のうち「すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献するものとしている。
母子保健分野で世界的に実績あるNGOをパートナーに
今回武田薬品が取り組むプログラムは、母子保健分野で世界的に実績のある国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」「プラン・インターナショナル・ジャパン」をパートナーとする3件。
「ワールド・ビジョン・ジャパン」とは、地域ヘルスワーカーの能力強化を通じた母子保健プログラムに取り組む。
乳幼児の死亡率の高い南アジアで、1,400人の地域医療従事者の能力を強化し、約50万人に保健医療に関する知識とサービスを提供することで、母子の「予防可能な死」を削減する。
インド、バングラディシュ、ネパール、アフガニスタンを対象に、5年間で約5億円の予算を見込む。
「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」とは、少数民族の母子を対象にした保健支援プログラムに取り組む。
アジア少数民族の保健医療のアクセスと質を向上するため、関係保健当局と連携しながら、保健医療従事者や4万人の少数民族の母子を含む15万人の地域住民への保健教育、研修、サービスを提供する。ミャンマー、ベトナム、ラオスの各国を対象に、5年間で約2.5億円の予算を見込む。
ケニアでは、デジタル出生登録プログラムなど目指す
「プラン・インターナショナル・ジャパン」とは、ケニアでデジタル出生登録プログラムに取り組む。
出生登録率が低い地域で、デジタルでの出生登録を支援。子どもたちの基本的人権を保護するとともに、ワクチン接種などの保健医療サービスの仕組みを整え、保健医療アクセスに貢献する。
武田薬品は、以上3つのプログラムは、それぞれ各NGO団体とのパートナーシップのもと、中長期的なスパンで課題解決に取り組むものとしている。
(画像はプレスリリースより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2016/20161102_7607.html