開発中の核酸医薬品がFDAからファストトラック指定
日本新薬株式会社(以下、日本新薬)は11月9日、米国で開発中の核酸医薬品が米国食品医薬品局(以下、FDA)からファストトラック指定に受理されたことを発表した。
ファストトラックは治療効果が期待できそうな新薬を優先的に審査する制度で、今回の核酸医薬品NS-065/NCNP-01が日本発の薬剤としては初めてとなる。
NS-065/NCNP-01は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(以下、DMD)治療剤として独立行政法人国立精神・神経医療研究センターと共同開発した国産初のアンチセンス核酸医薬品だ。
DMDは男児に発症する遺伝性筋疾患で、進行を遅らせるステロイド剤以外に治療法は存在していない。NS-065/NCNP-01はアンチセンス核酸と呼ばれる核酸医薬品で、遺伝子産物のタンパク質を制御することで治療効果を示す医薬品だ。
核酸医薬品は特異性が高く、安全面も優れてることから次世代の医薬品と言われている。
早期承認につながるとして期待
日本では2015年10月に厚生労働省から先駆け審査指定制度を受け、今年1月から臨床試験を開始しており、米国でも今年3月から第2相臨床試験を開始している。
日本新薬は今回の受理が早期承認につながるとして期待できるとしている。

日本新薬株式会社 ニュースリリース
http://www.nippon-shinyaku.co.jp/