JTが日本国内において臨床開発を実施していた
日本たばこ産業株式会社社(以下「JT」)および鳥居薬品株式会社(以下「鳥居薬品」)は、10月28日、JAK阻害剤「JTE-052」の皮膚外用製剤について、日本国内における共同開発および販売に関する契約を締結した。
「JTE-052」は、JTが日本国内において臨床開発を実施している薬剤。
自己免疫・アレルギー性疾患を改善する効果
JTは、グローバルなたばこメーカーではあるが、医薬事業や飲料事業など様々な事業活動も展開している。同社の医薬事業への進出は、1987年に開始された。以来、主として「糖・脂質代謝」「ウイルス」「免疫・炎症」領域で新薬の研究開発に取り組んでいる。なお、日本における同社医薬品の製造および販売は、グループ会社である鳥居薬品が担う。
「JTE-052」は、細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を果たすヤヌス・キナーゼ(JAK)の働きを阻害する作用を持つ薬剤。免疫反応の過剰な活性化を抑制することにより、自己免疫・アレルギー性疾患を改善する効果が期待されている。
今後はJTおよび鳥居薬品が共同で開発
今回締結された共同開発および販売に関する契約により、今後日本国内において「JTE-052」は、JTおよび鳥居薬品が共同で開発を行う。販売・プロモーション活動については、鳥居薬品が独占的に行うとしている。
同契約の締結に伴い、鳥居薬品はJTに対し契約一時金を支払うとともに、今後の開発の進捗
に応じたマイルストーンを支払う。

JAK阻害剤(皮膚外用製剤)の日本国内における共同開発及び販売に関する契約締結について - 鳥居薬品株式会社
http://www.torii.co.jp/release/2016/20161028_1.pdf