東京大学の創薬機構に提供
田辺三菱製薬株式会社は、11月4日、医薬品化合物ライブラリーの提供について、国立大学法人東京大学との間で契約を締結したと発表した。
この契約は、田辺三菱製薬が東京大学の創薬機構に対して約5万種類の医薬品化合物ライブラリーを提供するというもの。同社はこの契約について、アカデミア発創薬の実現を目指すものとしている。
健康増進に貢献する東京大学創薬機構
東京大学創薬機構は、生命現象の解明や難病克服など、国民の健康増進に貢献することを目標としている。
創薬研究の初期段階では、新薬の候補となる化合物を探し出す「スクリーニング」の作業が必要となるが、同機構は研究を希望する全国のアカデミア研究者にこの「スクリーニング」について様々な支援を行ってきた。
今回、田辺三菱製薬が5万化合物を提供したことにより、アカデミアの基礎研究成果による社会還元の効率化が期待されている。
アカデミアとの共同研究への発展を期待
田辺三菱製薬は、同社が創薬研究で培ってきたナレッジや資源をオープンイノベーション活動へ積極的に用いることで、世界の人々の健康に貢献する創薬企業たることを目指している。
今回の医薬品化合物ライブラリー提供は、全国のアカデミアへ創薬研究機会の提供につながると、同社は認識。今後、アカデミアとの共同研究への発展を期待し、プロジェクト数の倍化につなげていくと、同社はしている。

学連携では大規模になる5万化合物ライブラリーを東京大学創薬機構へ提供 - 田辺三菱製薬株式会社
http://www.mt-pharma.co.jp/