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2025年05月15日(木)
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MSD、感染症再発抑制薬「ベズロトクスマブ」承認申請

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MSD、感染症再発抑制薬「ベズロトクスマブ」承認申請

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クロストリジウム・ディフィシル感染症再発抑制薬「ベズロトクスマブ」
MSD株式会社は2016年10月31日、感染症の中でも特に「クロストリジウム・ディフィシル感染症」に対する再発抑制薬「ベズロトクスマブ」の製造販売承認申請を提出した。

感染症
クロストリジウム・ディフィシル菌は、抗菌薬関連腸炎を引き起こすことがある。

これをクロストリジウム・ディフィシル感染症と呼ぶが、症状の幅が広いことで知られ、軽症の下痢から始まり、偽膜性大腸炎、腸閉塞、中毒性巨大結腸が現れる場合がある。最悪の場合は致死的な重症に至ることもある。

この感染症の基本治療方法としては、脱水の補正とクロストリジウム・ディフィシルに対する抗菌薬の投与、可能であれば誘引となった投与中の抗菌薬の中止、変更が主であり、症状の度合いに合わせてメトロニダゾール、または、バンコマイシン散が投与される。

一度でも再発するとそれ以降の再発率が大幅に増加する。重症な基礎疾患や免疫力が低下している患者は再発のリスクが非常に高い。

その再発を抑制するための薬品として開発された「ベズロトクスマブ」は、クロストリジウム・ディフィシル菌から発生する外毒素の一つ、トキシンBに結合するヒトモノクローナル抗である。

ベズロトクスマブは、トキシンBのヒト細胞への結合を阻害することでトキシン活性を中和するため、クロストリジウム・ディフィシル感染症再発の抑制が可能となることが期待されている。

ベズロトクスマブは2016年10月21日に米国での承認を取得。世界各国での開発も進行しており、日本国内においても早期の製造販売承認取得が望まれている。

クロストリジウム・ディフィシル菌の感染対策
クロストリジウム・ディフィシル菌は健康成人の3%程度が保菌しているが、抗菌薬が投与され、腸内の常在菌叢が乱れることで検出率は約20%上昇するといわれている。

病院内で発症患者から直接的もしくは間接的に感染する外因性発症もあるため、感染の疑いがある急性下痢症を呈した患者がいる場合、速やかに接触予防対策、伝播予防対策を行う必要がある。

具体的には下痢症患者との接触後は必ず流水と石けんによる手洗いを行い、環境消毒には0.1%以上の次亜塩素酸を使用する。また該当患者の隔離、聴診器や血圧計などの患者に接触する可能性があるものは個別化するなど院内感染を防ぐための迅速な対応が必要とされる。


外部リンク

MSD株式会社
http://www.msd.co.jp/


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