医師と患者の、「痛み」についての認識の違い
ファイザー株式会社は、「痛み治療」に対する医師と患者の意識比較調査を実施し、その結果を10月26日に発表した。
同調査は、過去1年間に慢性的な痛みによる通院経験がある日本全国の20歳以上の男女5150名と、慢性疼痛の治療経験を有する医師169名を対象とするもの。医師と患者の認識の違いや、問診におけるコミュニケーションについて検証を行っている。
約半数の患者が診療に満足していない
調査ではまず、慢性疼痛の通院経験者たちに対し「医師の診療に十分満足していますか」と尋ねている。結果は、「いいえ」が13.7%、「どちらかと言えばいいえ」が34.7%となった。両方を合計すると、約半数の患者が診療に十分な満足はしていないことが明らかになった。
一方、慢性疼痛の治療経験を持つ医師たちに対して「患者は診療に十分満足していると思いますか」と尋ねたところ、「はい」が8.3%、「どちらかと言えばはい」が75.1%という結果となった。合計すると実に83.4%に達し、患者と医師との間で診療による満足度の認識に大きな差があることがわかると、同社は考察している。
「聞き出しにくいこと」と「伝えたいこと」
同調査では、「聞き出しにくいこと」と「伝えたいこと」のギャップについても調べている。
医師たちへ「初診時に患者に聞き出しにくいこと」を尋ねると、「治療目標」「痛みの出かた・感じ方」「痛みの辛さ」の順で回答が多かった。対して通院経験者たちに「医師に伝えたいこと」を訊くと、「痛みの強さ」「痛みの部位」「痛みの出かた・感じ方」の順となり、異なる結果になっている。
調査の詳細は、同社のプレスリリースで。

「痛み治療」に対する医師と患者の意識比較調査 - ファイザー株式会社
http://www.pfizer.co.jp/