後期開発段階の抗体プログラムを獲得
アステラス製薬株式会社は、10月28日、独Ganymed社を買収し、がん領域パイプラインを拡充させると発表した。
Ganymed社は、がんに対する抗体医薬を開発するバイオ医薬品企業。この買収によりアステラス製薬は、後期開発段階の抗体プログラムを獲得している。
抗体医薬品候補「IMAB362」
Ganymed社は、Ideal Monoclonal Antibodies (IMABs) と呼ばれる新規のがんに対する免疫療法の研究開発に注力している企業。「IMAB362」など、がん領域において複数の開発品を有している。
「IMAB362」は、細胞間接着の一つであるタイトジャンクションを形成する膜貫通型タンパク質「Claudin18.2」が、標的として設定されている抗体医薬品候補。「Claudin18.2」は、正常細胞では胃細胞に局所的に発現しているが、胃腸腺がんの8割、すい臓がん・胆管がん・卵巣がん・肺がんの6割では高発現しているという。同剤は米国および欧州において、胃がんとすい臓がんに対しオーファンドラッグの指定を受けている。
がん細胞のみを選択的に効率よく攻撃
Ganymed社が研究開発を行っているIMABsは、がん細胞に発現するタンパクに対して高い選択性を有する一方、正常な細胞には結合しない。この特異性のため、正常な細胞を傷つけることなくがん細胞のみを選択的に効率よく攻撃することが可能となる。副作用を軽減しつつ、広い治療濃度域の最適用量を設定できることが期待されている。
アステラス製薬は、数週間以内にGanymed社の買収を完了し、完全子会社化する予定。

独Ganymed社買収 後期開発段階の抗体プログラム獲得によりがん領域パイプラインを拡充 - アステラス製薬株式会社
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