医薬品開発における薬物腎毒性の検出に
株式会社ベリタスは、10月27日、高感度で特異的なバイオマーカーを使用したラット腎毒性を早期に発見する為の「ProcartaPlex Rat Kidney Toxicity」キットを発売した。
同キットは、複数のバイオマーカーの同時測定を可能にするもの。医薬品開発における薬物腎毒性の検出などでの利用を呼びかけている。
動物モデルでの薬剤開発で重要なマーカー
肝臓と腎臓は、薬物の代謝および尿中の薬物排泄において、重要な役割を果たす。毒性所見は他臓器と比較して腎臓ではより多くみられ、腎毒性による結果は一般的に80%までの死亡率で急性腎障害となっている。腎毒性は、抗菌薬のみならず鎮痛薬・NSAID・造影剤の使用によって最も高い頻度で誘発される。
感受性マーカーおよび特異的マーカーは、動物モデルでの薬剤開発で重要となる。血中尿素窒素および血清クレアチニンのような従来のマーカーは、主に腎機能障害の検出に依存しており、腎機能の著しい欠乏は検出できなかった。
「Luminex xMAP technology」がベース
「ProcartaPlex Rat Kidney Toxicity」キットは、eBioscience/Affymetrix社の製品であり、ベリタスが販売するもの。
同キットは、「Luminex xMAP technology」をベースとしたready-to-useのキット。サンドイッチELISAの原理およびLuminex xMAP technologyをベースにしたプラットフォームであり、高い正確性とlot-to-lotの再現性を持つ。また、磁性ビーズも採用し、操作性を簡便にしている。

高感度で特異的なバイオマーカーを使用してラット腎毒性を早期発見 - 株式会社ベリタス
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