開発パイプラインの強化
大日本住友製薬株式会社は、24日、の米国子会社であるサノビオン・ファーマシューティカルズ・インクによる、Cynapsus Therapeutics Inc.(以下、シナプサス社)の買収手続きが完了したことを発表した。
目的
この買収により、大日本住友製薬グループは、シナプサス社がパーキンソン病治療薬として開発中(フェーズ3段階)の「APL-130277」(開発コード、一般名:アポモルヒネ塩酸塩)を獲得し、重点領域の一つである精神神経領域の開発パイプラインを一層強化することができる。
APL-130277は、アポモルヒネ塩酸塩(ドパミン作動薬)を有効成分として含有し、簡単に服用できる舌下投与の薄いフィルム製剤であり、パーキンソン病におけるオフ症状(薬の効果が切れることにより発現する、固縮・振戦・動作緩慢など)を改善したい時に、速やかに改善する薬剤として開発されている。
今後の展開
大日本住友製薬グループは、「APL-130277」について、パーキンソン病におけるオフ症状を対象として、2017年度上期(4~9月)に米国食品医薬品局(FDA)に新薬承認申請(NDA)を行うことを目指している。

大日本住友製薬 プレスリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=779