ロシュ社の免疫チェックポイント阻害剤
中外製薬株式会社は、10月20日、ロシュ社の免疫チェックポイント阻害剤「TECENTRIQ」が、非小細胞肺癌についての承認をFDAより取得したことを明らかにした。
この発表は、ロシュ社は19日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
臨床試験の成績に基づいて
「TECENTRIQ」は、PD-L1を標的とする免疫チェックポイント阻害剤。
今回同剤がFDAより取得した承認は、白金製剤ベースの化学療法、EGFR遺伝子変異陽性またはALK融合遺伝子陽性肺癌に対して、FDAが承認した分子標的療法施行中または施行後に病勢が進行した転移性非小細胞肺癌を適応症とするもの。
この承認は、ランダム化第3相臨床試験と同第2相臨床試験の成績に基づいている。大規模臨床試験として実施された第3相臨床試験では、「TECENTRIQ」投与群の全生存期間中央値は4.2カ月の統計学的に有意な延長を示した。
日本国内でも治験に参加
「TECENTRIQ」は、日本国内では、非小細胞肺癌を対象とした第2相国際共同治験および第3相国際共同治験に参加している。また、非小細胞肺癌の術後補助療法などを対象とした第3相国際共同治験にも参加している。
ロシュ社は「TECENTRIQ」を、FDAが転移性非小細胞肺癌に対して承認した最初で唯一の免疫チェックポイント阻害剤と自負している。

ロシュ社の免疫チェックポイント阻害剤TECENTRIQ 非小細胞肺癌に対しFDAより承認取得 - 中外製薬株式会社
http://www.chugai-pharm.co.jp/