がん体外検査薬として開発中の「テロメスキャン」
株式会社DNAチップ研究所は、10月20日、オンコリスバイオファーマ株式会社と共同研究契約を締結したことを明らかにした。
この共同研究契約は、オンコリスバイオファーマががんの体外検査薬として開発中の「OBP-401(テロメスキャン)」に関するもの。
使用タイミングや患者選択が課題
現在、前立腺がんの標準的治療法の一つとして、ホルモン療法が行われている。しかしホルモン療法は、治療が長期間継続すると薬剤に対するがんの反応が弱くなり、治療抵抗性が発生する。
ホルモン療法に対し治療抵抗性を示す場合、従来はタキサン系の抗がん剤の投与が行われていが、近年は経口抗アンドロゲン薬が臨床の場で使用可能となった。そのため、ホルモン療法の治療成績の向上が期待されている。そして、新しいホルモン療法剤の適切な使用タイミングや患者選択が、臨床現場の課題となっている。
コンパニオン診断薬としての可能性を検討
今回、DNAチップ研究所とオンコリスバイオファーマが実施する共同研究は、去勢抵抗性前立腺がん治療薬のコンパニオン診断薬として、「テロメスキャン」の可能性を検討するもの。
「テロメスキャン」により検出された血中循環がん細胞から、アンドロゲン受容体バリアントを検出することで、去勢抵抗性前立腺がんに対する効果予測マーカーとしての応用可能性を検討するという。

テロメスキャンに関するオンコリスバイオファーマ株式会社との共同研究契約締結のお知らせ - 株式会社DNAチップ研究所
http://www.dna-chip.co.jp/company/pdf/press102.pdf