2つの臨床試験結果を公表
MSD株式会社は、10月17日、米国のMerck & Co.(以下「メルク社」)が抗PD-1抗体「キイトルーダ」について、2つの主要な臨床試験データを欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2016)の年次総会で発表したことを明らかにした。
メルク社は、MSDの米国本社。学会発表は10月9日に行われ、転移性非小細胞肺がん患者を対象とするファーストライン治療を評価した2つの臨床試験結果が公表された。
350以上の臨床試験が進行している
「キイトルーダ」は、米国を含む50カ国以上で承認を取得している薬剤。世界では、30を超えるがん種に対して350以上の臨床試験が進行している。
日本国内において同剤は、2015年10月、治癒切除不能な進行・再発の胃がんに対する効能・効果について、厚生労働省より『先駆け審査指定制度』施行後初めての対象品目の一つに指定された。また本年9月28日には、根治切除不能な悪性黒色腫に対する効能・効果について製造販売承認を取得している。
日本でも現在審査中
MSDは、グローバルヘルスケアリーダーとして125年にわたり、すこやかな世界の実現を目指し努力している企業。世界140カ国以上で事業を展開し、革新的なヘルスケア・ソリューションを提供している。
なお「キイトルーダ」は現在、今回発表された試験データをもとに、日本でも進行性非小細胞肺がん患者に対するファーストライン治療について審査中が行われている。

抗PD-1抗体 キイトルーダ 2つの主要な臨床試験データをESMO 2016プレジデンシャルシンポジウムにて発表 - MSD株式会社
http://www.msd.co.jp/