欧州癌治療学会議で発表
大塚製薬株式会社は2016年10月19日のニュースリリースで、がん、中枢神経疾患の領域で創薬研究している英国の子会社のアステックス社がリボシクリブ(LEE011)の進行性・転移性乳がんの治療に対するフェーズ3の試験結果について、第41回欧州癌治療学会議(ESMO2016)で発表したことを伝えた。
リボシクリブは、アステックス社との共同研究をもとに、ノバルティスバイオメディカル研究所(NIBR)が開発した化合物で、HER2-(ヒト上皮成長因子受容体2陰性)/HR+(ホルモン受容体陽性)の乳がん患者を対象として実施した、第3相ランダム化二重盲検プラセボ対照多施設共同世界的登録試験の結果について発表した。
この試験結果は、ニューイングランドジャーナル・オブ・メディシン誌にも同時掲載になっている。
がん、中枢神経疾患の新薬を創る
試験データの分析の結果、標準治療薬であるレトロゾール単独群とリボシクリブとレトロゾールの併用群を比較して、主要評価項目のがんが進行せず安定した状態となる期間である無増悪生存期間が有意に延長したことを示した。
フラグメントベースの創薬技術のリーディングカンパニーとして世界的な評価を受けているアステックス社は、アンメット・メディカル・ニーズであるがん、中枢神経疾患の領域において新たな医薬品を創薬し、患者やそのご家族に貢献することを目指していると語っています。

ニュースリリース
http://www.otsuka.co.jp/試験結果の詳細(英語)
https://www.novartis.com/アステックス社
http://astx.com/