小児がんにおける非臨床開発を進める
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、10月19日、米国国立がん研究所(以下「NCI」)と試料提供契約(以下「MTA」)を締結した。
同契約は、抗DLK-1抗体「LIV-1205」の小児がんにおける非臨床開発を進めるためのもの。
複数のがん種での臨床効果が期待される
「LIV-1205」は、小児がんを含むいくつかの固形がんや血液がん細胞の表面に発現している抗原であるDLK-1を標的にした、ヒト化モノクローナル抗体。
DLK-1は、幹細胞、前駆細胞、および他の未分化細胞の増殖や分化を制御していることが報告されている。カイオム・バイオサイエンスは、同抗体がヒトの腫瘍を移植したマウスで強い抗腫瘍活性を示すことを確認。複数のがん種での臨床効果が期待されるとしている。
「LIV-1205」の可能性を明らかに
同MTAの下、カイオム・バイオサイエンスはNCIに対して、「LIV-1205」を提供する。NCIが運営する組織である小児がんのための非臨床試験組合では、小児がんを対象とした非臨床試験の実施プログラムの中のプロジェクトとして、「LIV-1205」の評価を実施。小児がんを対象とした開発候補抗体としての「LIV-1205」の可能性を、明らかにするとしている。
カイオム・バイオサイエンスは、このプログラムへの採択が「LIV-1205」にとって、初期臨床開発への重要な一歩になるとしている。

抗DLK-1抗体の米国国立がん研究所 Pediatric Preclinical Testing Program への採択 - 株式会社カイオム・バイオサイエンス
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