ドーピングで乱用の恐れがある化合物について情報提供へ
アステラス製薬株式会社は10月14日、スポーツでのドーピングを目的とした医薬品の誤用や乱用の防止に向けて、世界アンチ・ドーピング機構(以下「WADA」)と、国際的連携に関して契約を結んだことを発表した。
ドーピングにおいて大きな問題の一つとされているのは、ドーピングに使用される医薬品は、市販されているものだけでなく、それほど知名度が高くない、あるいは検出が困難な開発段階の化合物が誤用・乱用されることが少なくないという点である。
アステラス製薬は、この問題に対処するWADAの取り組みを支援するために、アステラス製薬又はその子会社が単独開発中の、ドーピングで乱用される恐れがある化合物を特定し、その検出方法の開発段階で、関連情報をWADAに提供する。
さらに同社は、乱用を避けるために、臨床試験期間中ドーピングで使用される恐れがある化合物の誤用のリスクを最小限に抑えることにも協力するとしている。
世界アンチ・ドーピング機構との連携、日本企業で初
アステラス製薬の上席執行役員・経営戦略担当である安川 健司氏は、アステラス製薬は、同社の医薬品が適切な状況で安全かつ効果的に使用されることに全力を尽くしているとし、さらに次のように続けた。
「ドーピングを目的とした医薬品の誤用を防止するWADAと連携する初の日本企業であることを誇りに思います。ドーピングによりスポーツでのパフォーマンスを高めることは、世界中のスポーツ界及び公的機関により、重大な公衆衛生上の問題とみなされています。製薬会社がこの公衆衛生上重要な懸念に対する取り組みを支援することは、大変重要なことです」
(画像はプレスリリースより)

アステラス製薬 ニュースリリース
https://www.astellas.com/