新たに6種類の血栓型を加えた肺炎球菌ワクチン
ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷、代表:梅田 一郎)の発表によると、沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13」が、2013年10月28日に新発売される。
同ワクチンは、肺炎球菌による侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)を予防するワクチンとして、生後2ヶ月から6歳未満の小児に対する定期接種として使用されていた、既存の7価ワクチン「プレベナー」に、新たに6種類の血清型を加えたもの。
「プレベナー13」は、2013年11月1日より、「プレベナー」に替わって小児定期接種に導入される。
血清型19Aによる、IPDの世界的な増加が背景に
7種類の血清型(4、6B、9V、14、18C、19F、23F)を含む「プレデナー」に、6種類の血清型(1、3、5、6A、7F、19A)を加えた「プレデナー13」が発売される背景には、薬剤耐性の比率が高い血清型、19Aなどが、世界的にも増加傾向にあると見られており、日本においても侵襲性肺炎球菌感染症に占める血清型19Aの割合が近年増加し、脅威となっている現状があった。
「プレデナー13」は、世界120ヵ国以上で承認され、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスを含む74ヵ国で定期接種ワクチンとして導入されている。また、導入前と比較すると、19Aを含む6種類の血清型によって侵襲性肺炎球菌感染症が減少したことも示されていた。
国内の疫学調査データによると、「プレデナー」から、「プレデナー13」に替わることで、日本における小児期侵襲性肺炎球菌感染症に対する血清型カバー率は、約70%拡大すると考えられ、有効な予防手段として新たに期待されている。
標準的接種スケジュールは「プレデナー」と同様に、生後2、4、6カ月齢で3回の初回免疫接種を行った後、生後12~15カ月齢の間に4回目を接種。
また、既に「プレデナー」の接種を受けている場合でも、スケジュールの途中で、「プレデナー13」に切り替えることができるとし、さらに「プレベナー」の接種を完了している小児については、「プレベナー13」のみに含まれる6種の追加血清型に対する抗体獲得を目的に、補助的追加接種が任意にて認められている。

ファイザー製薬 プレスリリース
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