ペプチドホルモンのグレリン
ラクオリア創薬株式会社は、10月6日、 同社が創出したグレリン受容体作動薬の物質特許について、日本における特許査定の連絡を受けたと発表した。
グレリンは、主として胃から分泌されるペプチドホルモン。摂食促進やエネルギー代謝調節などで重要な役割を果たしている。
悪液質の治療薬として期待
ラクオリア創薬が創出したグレリン受容体作動薬は、経口投与可能な低分子化合物。成長ホルモン分泌促進物質受容体とも称されるグレリン受容体に作用し、がんに伴う悪液質による食欲不振の改善、および体重減少の抑制に有効であることが確認されている。
悪液質は、種々の慢性疾患における栄養不良の状態を指す。食欲不振や体重減少を示し、患者の活動性やQOL、また治療反応性を低下させる。さらに予後を悪化させることも知られているため、悪液質に有効なグレリン受容体作動薬は治療薬として期待されている。
知的財産のポートフォリオを強化
特許査定は、各国の特許庁が審査の上で「特許権を与える価値がある出願発明である」と判断された場合に示される評価。特許査定の後に特許料を納付することで、登録特許となり、当該国において特許権が発生する。
ラクオリア創薬は今後も、知的財産のポートフォリオの強化・充実およびライセンス活動に努めるとしている。

グレリン受容体作動薬(セリン誘導体)の日本における特許査定のお知らせ - ラクオリア創薬株式会社
http://www.raqualia.co.jp/