「Humabody」を用いた治療薬の創製などについて
武田薬品工業株式会社と英国Crescendo社は、10月11日、「Humabody」を用いた治療薬の創製・開発・販売について、グローバルでの戦略的提携およびライセンス契約を締結したと発表した。
この契約に基づく治療薬創製・開発・販売は、アンメットメディカルニーズの高いがん領域において行われる。
新しい生物学と作用機序への道を切り開く
「Humabody」は、完全ヒト型のVHドメインをベースにする新規タンパク製剤。分子サイズが極めて小さく、活性が高いという生物物理学的特性を持つ。迅速かつ効率的に多様な二重/多重特異性「Humabody」製剤候補を作製・スクリーニングできるため、新しい生物学と作用機序への道を切り開いてきた。
英国Crescendo社は、「Humabody」製剤の創出・開発を行うバイオ医薬品会社。遺伝子改変プラットフォームを用いて「Humabody」抗体薬物複合体および多重特異性がん免疫調節薬における次世代のがん治療薬パイプラインを拡充し、その特性について独自あるいはパートナーと共同で実証を進めている。
がんの治癒を目指す
Crescendo社は今後、独自の遺伝子改変プラットフォームと工学的専門性を活かし、武田薬品が選定した複数の標的に対する「Humabody」製剤を創製。また、その設計最適化を行うとしている。
武田薬品は、この提携に伴う「Humabody」製剤の開発権と販売権を取得。同社は今回の契約締結について、がんの治癒を目指す同社にとって極めて重要なものとしている。

Crescendo社と武田薬品によるHumabodyに関する提携について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2016/20161011_7584.html