更なる創薬研究の可能性求めて
第一三共株式会社は10月12日、オープンイノベーションの施策の一環として、欧州の大学および研究機関の研究者を対象に、創薬共同研究の公募(TaNeDS Europe 2017)を実施すると発表した。
「TaNeDS」は、「Take a New challenge for Drug diScovery/タネデス」の意で、第一三協がオープンイノベーションの施策のひとつとして、2011年度から日本国内アカデミアの研究者を対象に行っている創薬共同研究公募の呼称。
同社は、更なる創薬研究の可能性を求めて、2013年より国内に留まらず海外でも「TaNeDS」を実施しており、今回公募が行われる「TaNeDS Europe 2017」は、欧州の対象国に展開していくもの。
前回の「TaNeDS Europe 2015/2016」には、191件の応募があり4件が採択された。
選ばれたのは、がんバイオロジクス(スイス)、感覚神経(オランダ)、希少疾患(アイルランド)貧血(スウェーデン)をテーマとする研究で、現在、契約締結の後順次共同研究を開始しているという。
研究テーマは、がん疾患、細胞治療、革新的創薬技術など幅広く募集
「TaNeDS Europe 2017」実施対象国は、EU諸国全域、アイスランド、スイス、ノルウェー、イスラエルの各国で、応募対象研究は「新規の創薬標的や検証研究、および新規創薬に繋がる革新的な技術研究」としている。
募集研究テーマとして、がん疾患、疼痛/感覚神経疾患、心血管/代謝疾患および臓器保護、その他の内科系疾患、細胞治療、革新的創薬技術を上げており、募集対象は、実施対象各国の大学、研究機関、新興企業などに籍を置き、研究を当該国内で遂行可能である研究者(国籍は問わず)としている。
研究予算は、1件当たり最大年額8万ユーロ(+ 間接費)、もしくは15万ユーロ(+ 間接費)で、2年間の共同研究が予定されている。
(画像はプレスリリースより)
第一三共株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006357.html