国内製造販売承認を取得
科研製薬株式会社は、歯周組織再生剤「リグロス(R)歯科用液キット600㎍/1200㎍」について、9月28日、「歯周炎による歯槽骨の欠損」の効用・効果で製造販売承認を取得した。
歯周組織の再生
歯周炎は主に歯と歯ぐきの間に付着したプラークや歯石によって生じる慢性炎症疾患で、炎症の進行とともに歯を支えている歯槽骨などの歯周組織が徐々に破壊され、これを放置すると最終的には抜歯に至ることがある。進行した歯周炎では、歯周組織の破壊を阻止するために「フラップ手術」と呼ばれる外科手術が実施されることがある。
科研製薬では、約1000名の「フラップ手術」を施行する歯周炎患者を対象とした複数の臨床試験を日本国内で実施し、手術時に「リグロス」を歯槽骨欠損部に塗布することで、歯槽骨の増加など歯周組織再生に対する有効性・安全性が確認された。これにより、歯周組織再生剤という新たな治療選択肢を提供することが可能となった。

科研製薬 プレスリリース
http://www.kaken.co.jp/nr/release/nr20160928.html