無増悪生存期間を主要評価項目として評価
エーザイ株式会社は2016年9月27日のニュースリリースで、創製のマルチキナーゼ阻害剤レンバチニブメシル酸塩(レンバチニブ)と抗がん剤エベロリムスまたは抗PD-1抗体ペムブロリズマブとの2つの併用療法に関して、進行性腎細胞がんの一次治療を対象としたグローバル臨床第3相試験(307試験、CLEAR試験)の開始を発表した。
CLEAR試験は、進行性腎細胞がんの患者を対象とした「レンバチニブ/エベロリムス」および「レンバチニブ/ペムブロリズマブ」併用投与群の2群と、一次治療の標準療法であるスニチニブ単剤投与群との有効性と安全性を比較する、多施設共同、無作為化、非盲検の臨床第3相試験で、無増悪生存期間を主要評価項目として評価する。
重点領域のがん領域の価値最大化を図る
レンバチニブは、甲状腺がんに係る適応でアメリカ、ヨーロッパ、日本など45カ国以上で承認を取得し、アメリカでは2016年5月に「血管新生阻害薬の前治療歴を有する進行性腎細胞がんに対するエベロリムスとの併用療法」の適応拡大について、ヨーロッパでは2016年8月に「血管内皮増殖因子を標的とした薬剤の前治療歴を有する成人での進行性腎細胞がんに対するエベロリムスとの併用療法」の適応について取得している。
エーザイは、がん領域を重点領域の一つと位置づけ、がんの「治癒」に向けた革新的な新薬創出をめざし、レンバチニブのさらなるエビデンスの創出に注力し、レンバチニブ製品の価値最大化を通じて、がん患者とその家族、並びに医療従事者の多様なニーズの充足とベネフィット向上により一層貢献していくとコメントしている。
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ニュースリリース
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