マラリア治療薬の研究開発に優れたMMV
第一三共株式会社は、10月5日、スイスのMedicines for Malaria Venture(以下「MMV」)との間で共同研究契約を締結したと発表した。
この共同研究契約は、革新的なマラリア治療薬創製に関する新たな研究プログラム「リード化合物最適化プロジェクト」についてのもの。MMVは、マラリア治療薬の研究開発に優れた非営利団体として知られている。
研究の世界的なネットワークも構築
MMVは、マラリアの根絶を目指した次世代型のマラリア治療薬創製に注力している。世界保健機関のグローバルな技術戦略に沿って新規マラリア治療薬に相応しい特性を明確にすると共に、マラリア薬研究の世界的なネットワークも構築している。
第一三共とMMVは2013年6月、第一三共が保有する化合物の中で抗マラリア活性を持つものを調べる「ハイスループットスクリーニング(HTS)プロジェクト」を開始。同プロジェクトでは、抗マラリア活性を持つ3つの化合物シリーズを発見。2015年3月からは、これら3つの化合物シリーズの誘導体展開を行う「リード化合物探索プロジェクト」へと移行している。
世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献
「リード化合物探索プロジェクト」において第一三共とMMVは、グローバルヘルス技術振興基金とMMVの基準を満たす2つの新規リード化合物候補を発見。臨床候補化合物の創出を目的とした「リード化合物最適化プロジェクト」へと進展させることとして、今回の共同研究契約は締結されたという。
第一三共は今後も、医薬品の創出などを通じて、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献するとしている。

革新的なマラリア治療薬創製に関する共同研究の進展について - 第一三共株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006524.html