抗がん剤「ファルレツズマブ」ラテンアメリカでの独占的ライセンス契約を締結
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は10月4日、開発中の抗がん剤モノクローナル抗体「ファルレツズマブ」がラテンアメリカでの開発・販売をブラジルの製薬会社Eurofarma Laboratorios S.A(以下、Eurofarma)と独占的ライセンス契約を締結したことを発表した。
「ファルレツズマブ」は、エーザイの研究開発会社であるモルフォテック・インク(以下、モルフォテック)が開発した抗がん剤で、卵巣がんや上皮制がん細胞に多く発現している葉酸受容体α(FRA)に対するモノクローナル抗体である。
再発卵巣がん患者を対象とした第2相臨床試験が進行中
モノクローナル抗体は特定のがん細胞に対して結合し攻撃するように作られた免疫系タンパク質で、抗体医薬品の中で注目を集めている免疫療法だ。
現在、モルフォテックは卵巣がんの腫瘍マーカーのCA-125のレベルが低く、再発までの期間が12ヶ月以上というプラチナ感受性の初回再発卵巣がん患者を対象とした第2相臨床試験が進行中であるとしている。
この契約で、モルフォテックはEurofarmaに開発や販売に必要な本剤の提供を行うことと、契約一時金、売上高に応じたロイヤルティを受け取る内容となっている。
エーザイは「ファルレツズマブ」の開発加速と臨床での実用化を目指すとしている。
(画像はイメージです)

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201672pdf.pdf