マイコプラズマ抗原検査キットを発売
富士フイルム株式会社(以下、富士フイルム)は10月3日、マイコプラズマ抗原検査キット「富士ドライケム IMMUNO AG カートリッジ Myco」を、富士フイルムメディカル株式会社から発売することを発表した。
マイコプラズマ肺炎は秋から冬にかけて幼児から学童期を中心に罹患することが多い呼吸器系の感染症の1つだ。
マイコプラズマ肺炎の検査方法には、血清抗体検査、遺伝子検査などがあったが、診断までに時間がかかるなどの問題もあった。しかし、2013年にマイコプラズマ迅速診断キットが発売され、現在ではその場で判定が可能となっている。
より高感度でマイコプラズマ抗原を検出
今回発売される「富士ドライケム IMMUNO AG カートリッジ Myco」は、富士フイルムが写真の現像プロセスで用いる銀塩増幅技術を応用して、検体中のマイコプラズマ抗原を約100倍に拡大して判定がはっきり表示される仕組みだ。
診断にかかる時間は15分で、光と音で検査終了を知らせるため、検査時間の管理や目視判定による誤差がなくなり、客観的データが得られるという。
マイコプラズマ迅速診断キットでも用いられているイムノクロマト法による一般的な診断薬よりも高感度でマイコプラズマ抗原を検出できるとしている。
(画像はプレスリリースより)

富士フイルム株式会社 ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1117.html