高血圧症の新薬臨床試験開始
第一三共株式会社(以下、第一三共)は9月27日、高血圧症疾患者を対象としたミネラロコルチコイド受容体(以下、MR)拮抗薬CS-3150(以下、CS-3150)の第3相臨床試験を開始したことを発表した。
また、今回行われる臨床試験は、「選択的MR拮抗薬」のCS-3150と「選択的アルドステロン阻害剤」のエプレレノンを対照にした無作為化二重盲検比較試験であるとしている。
第一三共は、現在、高血圧の治療で使われているアルドステロン拮抗剤と比べて安全性や薬効面で優れてるとして、MR拮抗薬の開発を目指しており、2006年にExelixis社(米国)と共同研究の契約をしている。
ミネラロコルチコイド受容体は高血圧や心不全などの循環器系疾患に関わりがあるとされており、この共同研究で得られる薬剤の開発、事業化は第一三共が単独で行うとして作られたのがCS-3150である。
高血圧症疾患者は国内に4,300万人以上
高血圧は脳卒中や心疾患のリスク因子であり、腎臓病の発症リスクも高くなる疾患だ。
現在、高血圧症疾患者は国内に4,300万人以上いるとされ、治療をうけている降圧薬服用者のうち、血圧のコントロールができているのは男性で約30%、女性で約40%といわれている。

第一三共株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006511.html