「ルミセフ皮下注210mgシリンジ」9月30日発売開始
協和発酵キリン株式会社は9月27日、乾癬治療薬「ルミセフ皮下注210mgシリンジ」を9月30日に販売開始すると発表した。
「ルミセフ」は、インターロイキン(IL)-17受容体Aに対する完全ヒト抗体で、2016年7月4日に日本で承認された後、8月31日に薬価基準収載、今回世界に先駆けて日本で最初に発売となる。
同剤は、IL-17受容体Aに特異的に結合することによって、炎症や免疫反応を誘導する炎症性サイトカインであるIL-17AやIL-17F等の機能を阻害する作用機序を持つ。
尋常性乾癬、関節症性乾癬など適応症として
今回国内発売となる「ルミセフ皮下注210mgシリンジ」は、慢性皮膚疾患の一種である乾癬に対して投与される。
適応症は、尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症。
乾癬は慢性の皮膚疾患の一種で、全身に現われる浸潤・肥厚をともなう紅斑の上に、銀白色のフケのような鱗屑(りんせつ)が付着するもの。尋常性乾癬は、乾癬のおよそ90%を占めると言われている。
関節症性乾癬は、皮膚症状に加えて関節炎の症状をともなうもの。膿疱性乾癬は、発熱や倦怠感をともない、全身の皮膚が紅潮し、膿疱が多発する重症の乾癬。国の特定疾患に指定されている。
また、乾癬性紅皮症は乾癬の皮疹が拡大し、全身に広がって赤くなった状態で、発熱や倦怠感をともなうことが多くある。
通常、成人にはブロダルマブ(遺伝子組換え)として1回210mgを、初回、1週後、2週後に皮下投与し、以降、2週間の間隔で皮下投与する。
(画像はプレスリリースより)

協和発酵キリン株式会社 ニュースリリース
http://www.kyowa-kirin.co.jp/