モガムリズマブの安全性も忍容可能
協和発酵キリン株式会社は2017年4月7日のニュースリリースで、皮膚T細胞性リンパ腫(Cutaneous T-cell Lymphoma: CTCL)を対象として実施していたモガムリズマブ(KW-0761)の国際共同第3相臨床試験(MAVORIC: Mogamulizumab anti-CCR4 Antibody Versus ComparatOR In CTCL)が、主要評価項目を達成したと発表した。
MAVORIC試験は、米国、欧州、日本、豪州で実施した多施設ランダム化オープン比較試験であり、372名の再発又は難治性の皮膚T細胞性リンパ腫患者を対象にしてモガムリズマブの有効性と安全性を対照薬であるボリノスタットと比較した結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を統計学的に有意に延長し、モガムリズマブの安全性も忍容可能なものであることが確認された。
ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求
CTCLは、非ホジキンリンパ腫の中でも比較的まれなタイプで、悪性のTリンパ球が皮膚に局在化することが特徴であり、病期によって菌状息肉腫(MF)やセザリー症候群(SS)に分類され、皮膚や血液、リンパ節、内臓、その他の組織に病変が現れる。
協和発酵キリングループは、今回の試験結果の詳細を引き続き解析し、今後の学術会議や医学雑誌などで発表する予定であるとし、またモガムリズマブのCTCLに対する販売承認取得に向け、各国規制当局との協議を2017年中に開始する予定としている。
(画像は協和発酵キリン株式会社のサイトより)

協和発酵キリン株式会社ニュースリリース
http://www.kyowa-kirin.co.jp/協和発酵キリン株式会社
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