有効な治療方法を確立する
参天製薬株式会社は2017年4月7日のニュースリリースで、米国カリフォルニア州で網膜疾患向け再生医療製品を開発しているRegenerative Patch Technologies, LLC(RPT社)に対し、戦略投資を実施したと発表した。
RPT社は、特殊形状に加工した薄膜上に作製した多能性幹細胞由来網膜色素上皮細胞を有する細胞パッチを、低侵襲な手術によって移植し、加齢黄斑変性で損傷を受けた患者の網膜組織を置き換える技術を保有しており、参天製薬が投資した資金はその技術の更なる開発に活用していく。
眼科疾患に苦しむ患者に新たな治療方法を届ける
参天製薬は、今回の投資を契機としてRPT社との密接な関係を構築し、戦略的なパートナーシップを通じて革新的な細胞治療技術へのアクセスを得ることで、萎縮型加齢黄斑変性等、眼科疾患に苦しんでいる多くの患者に、再生医療という新たな治療方法を届けることを目指していくと述べている。
この再生医療技術は、南カリフォルニア大学、カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校、カリフォルニア工科大学が米国カリフォルニア州の再生医療開発助成機関(CIRM)から助成金を受けて開発したもので、RPT社による地図状萎縮患者を対象とした第1/2a相試験もその助成金を受けて実施中となっている。
(画像は参天製薬株式会社のサイトより)

参天製薬株式会社ニュースリリース
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