カナダNuBiyota社と、腸内細菌由来の経口治療薬について戦略的提携
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)は4月10日、カナダのNuBiyota LLC(以下「NuBiyota社」)と、腸内細菌ベースの経口治療薬の研究開発に関する戦略的提携を結んだと発表した。
今後は、NuBiyota社が有する「Microbial Ecosystem Therapeutic」を活用した研究開発を進めていくこととなる。「Microbial Ecosystem Therapeutic」は、既に臨床試験実施可能段階にある腸内細菌由来の生菌カクテル製剤。
武田薬品は、今回NuBiyota社と戦略的提携を結んだことにより、同社所有の腸内細菌に関する基盤技術を活用し、アンメットメディカルニーズの高い消化器系疾患を対象に腸内細菌由来の経口治療薬の研究開発を推進していく。
パートナーシップ通じて、いかに消化器系疾患の治療に応用していくか
これまで武田薬品は、消化器系疾患に存在するアンメットメディカルニーズ分野に長期的に取り組んできた。
同社Gastroenterology Therapeutic Area Unit HeadのAsit Parikh氏は、今回の提携により、同社の取り組みが強化されるともに、腸内細菌に関連するパートナーシップに新たな提携が加わったとコメント。
さらに、新たな提携を含むパートナーシップを通じて、腸内細菌群及び腸内細菌由来の生理活性物質を探索することにより、腸内細菌研究をいかに消化器系疾患の治療に応用できるか検討していくと述べている。
(画像は武田薬品工業株式会社ホームページより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170411_7746.html