フィージビリティスタディの実施を許諾
株式会社セルテクノロジーは、4月3日、歯髄細胞を用いた再生医療製品開発に向けて、フィージビリティスタディの実施および独占的オプション権許諾に関する契約をエーザイ株式会社との間で締結したと発表した。
セルテクノロジーは、国内初となる歯髄細胞保管事業を運営する一方、備蓄した細胞を用いた再生医療関連技術のも開発に取り組んでいる企業。同契約は、3月30日付で締結されている。
収集・採取・備蓄が容易な歯髄細胞
セルテクノロジーは、他家移植を主な目的として「歯髄細胞ストック」を収集・備蓄している。歯髄細胞は、乳歯や親知らずなどの永久歯から容易に採取できる神経由来の幹細胞を含む細胞。硬組織に保護されているため、紫外線などの外部刺激を受けにくく、増殖力が極めて高い。また、収集・採取・備蓄も容易というメリットを持つ。
同社が今回締結した契約は、この「歯髄細胞ストック」を原料とする再生医療製品開発を進展させるためのもの。神経変性疾患領域のうち一部の疾患に対する適用可能性の検討を目的とする、探索的なフィージビリティスタディの実施を、エーザイに対して許諾する。
再生医療の実用化促進に貢献
セルテクノロジーは今回締結された契約を通して、他家移植向け歯髄細胞を研究機関ならびに製薬企業等に安定供給できる事業基盤の強化を図るとしている。また、再生医療の実用化促進にも貢献していくという。
(画像はセルテクノロジーの公式ホームページより)

エーザイと神経変性疾患領域でオプション権許諾契約を締結 - 株式会社セルテクノロジー
http://www.acte-group.com/acte/common/pdf/170403news.pdf