日本とアジアでの商業化に関するライセンス契約を締結
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は4月5日、Meiji Seika ファルマ株式会社(以下、Meiji)とパーキンソン病治療剤Safinamideの日本とアジアでの商業化に関するライセンス契約を締結したことを発表した。
SafinamideはNewron Pharmaceuticals S.p.Aが創製、開発した新たなパーキンソン病治療剤で、2011年にMeijiが日本及びアジアにおける独占的な開発、製造、販売に関するライセンスについて合意。
すでにXadagoの製品名で欧州11ヶ国で販売され、2017年3月に米国食品医薬品局(FDA)から承認されている。
エーザイがアジアでの承認取得を目指す
パーキンソン病はドパミン神経系の変性、脱落により脳内神経物質のドパミンが減少する神経変性疾患。
そのため、治療にはドパミンを増加する薬であるレボドパが多く使用されているが、病状の進行に伴い、効果持続時間が短くなることがある。
その改善にはレボドパとは違う作用秩序をもつ薬剤が併用が必要で、日本でも現在、Meijiが抗パーキンソン病薬レボドパと併用する臨床試験が実施、効果持続時間の延長や運動機能の改善が確認されている。
今回の契約で、日本での臨床試験は引き続きMeijiが継続、アジアではエーザイが承認取得に向けて臨床試験、承認申請を行うとしている。
(画像は写真ACより)

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201716pdf.pdf