COPDの長期維持療法に使用
大日本住友製薬株式会社は4月4日、米国子会社のサノビオン・ファーマシューティカルズ・インク(以下、サノビオン社)が米国で、ドライパウダー吸入製剤「UTIBRON (TM)NEOHALER(R)」(以下、UTIBRON )を発売したことを発表した。
UTIBRONは慢性閉塞性肺疾患(以下、COPD)の長期維持療法に使用される。
COPDは、予防・治療が可能な一般的な疾患だが、米国では約1,570万人の成人が罹患していると言われ、米国における死因の第3位となっている。
COPD治療に新たな配合剤
UTIBRONは、スイス・ノバルティス社が2015年にFDAから承認を受けたLABA(インダカテロールマレイン酸塩)とLAMA(グリコピロニウム臭化物)が配合された吸入製剤。LABA、LAMAは共にCOPD治療に広く使用されている。
UTIBRONの安全性と有効性を確かめる第3相臨床試験では、UTIBRONとLABA単剤、LAMA単剤、またプラセボと比較したところ、QOLとCOPDに対するレスキュー薬使用の回数に有意な改善が認められたという。
サノビオン社は2016年にノバルティス社との間でUTIBRONを含む2つの薬剤について独占的な販売権に関するライセンス契約を締結。
サノビオン社は新たな配合剤となるUTIBRONが患者のアンメット・メディカル・ニーズに対応するとしている。

大日本住友製薬株式会社 ニュースリリース
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