EUでも販売承認を取得
ファイザー株式会社は3月30日、米国ファイザー社が3月27日に、関節リウマチ治療薬「ゼルヤンツ(R)」(トファシチニブ)がEUで、中等症から重症の活動性関節リウマチの治療薬として販売承認されたことを発表した。
「ゼルヤンツ(R)」は2012年に米国で承認、2013年3月に日本でも製造販売承認されている経口治療薬。
今回のEUでの承認で、世界80ヶ国以上の国々で承認されたことになる。関節リウマチは、慢性の炎症性自己免疫疾患で、現在、世界では1,760万人、欧州では290万人以上が罹患していると言われている。
また、欧州の関節リウマチ患者の約3分の1が、現在の治療薬では効果が得られておらず、トファシチニブの承認は新たな治療の選択肢になる。
関節リウマチ治療薬として推奨
トファシチニブには、今日までに21,100人以上の患者に投与され、8年以上にわたる安全性を評価できるデータもある。
米国ファイザー社は、リウマチ治療の標準治療薬メトトレキサートとの併用あり、併用なしでのトファシチニブの有効性と安全性を確かめる第3相臨床試験のデータを基に申請。
トファシチニブはヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤。関節リウマチ治療に関して欧州リウマチ学会、米国リウマチ学会、アジア太平洋リウマチ学会など多くの推奨を受けている。
(画像はファイザー製薬株式会社HPより)

ファイザー製薬株式会社 プレスリリース
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