米国ミネソタ州に本部を置くメイヨー・クリニック
株式会社アイロムグループは、4月3日、同社の100%子会社である株式会社IDファーマが、米国メイヨー・クリニックとの間でiPS細胞作製技術に関するライセンス契約を締結したと発表した。
メイヨー・クリニックは、米国ミネソタ州に本部を置く総合病院。
研究用製品としての供給・販売を許諾
メイヨー・クリニックは、年間100万人以上の患者が米国内はもとより国外外からも訪れる総合病院。創業以来、最善の治療を提供すべく常に最先端の治療技術を研究し、いち早く医療現場で実用化することを目指している。USニューズ&ワールド・レポート誌が2016年8月に公表したランキングでは、米国で最も優れた病院として評価された。
今回IDファーマとメイヨー・クリニックが締結した契約は、IDファーマが所有する「CytoTune-iPS」を用いてメイヨー・クリニックがiPS細胞を作製し、そのiPS細胞由来の分化細胞などを研究用製品として供給・販売することなどを許諾するもの。
iPS細胞誘導キット「CytoTune-iPS」
「CytoTune-iPS」は、京都大学・山中伸弥教授のiPS細胞作製技術と、IDファーマのセンダイウイルスベクター技術を融合させて開発された、iPS細胞誘導キット。1回のベクターの使用で、線維芽細胞などの体細胞からiPS細胞を効率よく誘導することができる。
IDファーマは今回の契約締結について、センダイウイルスベクターを用いた新たな事業機会を創出できるものとしている。
(画像はIDファーマの公式ホームページより)

米国メイヨー・クリニックとのiPS 細胞作製技術に関するライセンス契約締結のお知らせ - 株式会社アイロムグループ
http://www.iromgroup.co.jp/