製薬業界ニュース
2025年05月14日(水)
 製薬業界ニュース

薬剤開発へ貢献。京大、コレラ菌生存に必須の酵素が阻害剤と結合する部位を特定

新着ニュース30件






























薬剤開発へ貢献。京大、コレラ菌生存に必須の酵素が阻害剤と結合する部位を特定

このエントリーをはてなブックマークに追加
病原性細菌にのみ働く薬剤の開発へ
京都大学は、4月5日、コレラ菌などが生存において必須とする酵素(NQR)に対し、阻害剤が結合している部位を、初めて特定したと発表した。

この研究は、同学農学研究科・三芳秀人教授らの研究グループが、米国・レンセラー工科大学と共同で実施したもの。病原性細菌にのみ働く薬剤の開発へ貢献する発見だという。

コレラ
有望な殺菌剤として期待されていた
NQR(ナトリウム輸送性NADH-キノン酸化還元酵素)は、細菌の細胞膜に存在する電子伝達酵素。1977年、コレラ菌において初めて発見された。その後、一部の海洋性細菌や病原性細菌でも発見され、現在では約100種類の細菌においてその存在が知られている。

NQRは、細胞膜を介してナトリウムの能動輸送を行う。形成されたナトリウムの濃度勾配は、エネルギー生産や鞭毛運動の駆動力として必須となる。そのため、NQRを阻害する化合物は、細菌のエネルギー代謝全般を遮断する有望な殺菌剤として期待されていた。

ドラッグデザインを進める基礎的知見を確立
同研究グループは今回の研究にあたり、結合部位を直接的に調べることができる有機化学的手法(光親和性標識法)を採用。阻害剤やキノンの結合部位を、初めて明らかにした。

同研究グループはこの研究成果が、薬剤開発(ドラッグデザイン)を進めるための基礎的知見を確立するものとしている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

コレラ菌の生存に必須の酵素、阻害剤との結合部位を特定 -病原性細菌にのみ働く薬剤の開発へ貢献- - 京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/


Amazon.co.jp : コレラ に関連する商品
  • アステラス製薬、テレビCM「明日は変えられる。~過活動膀胱篇~」の放映を開始(3月20日)
  • 大正製薬、乗り物酔い止め薬「センパア」シリーズをリニューアル(3月20日)
  • リアルテックファンド、独自技術により高純度の単結晶を開発する研究所に出資を実施(3月18日)
  • 久光製薬、水虫・たむし治療薬「ブテナロック(R)Vα クリーム 18g、液 18mL」をリニューアル発売(3月17日)
  • アンジェス、米国でDNAワクチンに関する特許を取得(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->