「GPCRを標的とする」
株式会社リボミックは、4月6日、創薬基盤推進研究事業の平成29年度委託研究開発契約書を、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)との間で締結すると発表した。
同社は、AMEDが公募した創薬基盤推進研究事業において、「GPCRを標的とするRNAアプタマー創薬基盤技術の開発」が採択された。今回の契約は、同事業に関するもの。
人体には未だ手つかずのGPCRが多数存在する
GPCRは、7回膜貫通型の受容体であり、医薬品の主要な標的となっている。しかし、細胞膜に埋もれた複雑な構造を持ち、活性を維持した状態で単離することが難しい。分子標的薬、特に抗体医薬の開発は困難であり、人体には未だ手つかずのGPCRが多数存在する。
リボミックの事業「GPCRを標的とするRNAアプタマー創薬基盤技術の開発」では、同社が中心となり培ったアプタマー創製技術「RiboARTシステム」を利用。GPCRを標的とした新しいアプタマー創製基盤を確立し、医薬品として利用可能な薬理効果と物性を有するアプタマーの開発を目指す。
日本の医薬品開発能力の向上に大きく貢献
GPCRは、多くの製薬企業にとって魅力的な創薬標的となっている。そのため同事業の成功は、日本の医薬品開発能力の向上に大きく貢献できると、リボミックは期待している。
なお同事業は、平成28年度から最大3年間の期間設定で実施されており、平成29年度は2年目にあたる。
(画像はリボミックの公式ホームページより)

創薬基盤推進研究事業の平成29年度委託研究開発契約書締結に関するお知らせ - 株式会社リボミック
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