UCSDと共同で研究
アンジェスMG株式会社は、3月27日、核酸医薬であるNF-κBデコイオリゴDNAおよび次世代型キメラデコイに関する研究発表について、プレスリリースを発表した。
同社は、米国カルフォルニア州立大学サンディエゴ校(UCSD)研究チームと共同で、NF-κBデコイオリゴDNAおよび次世代型キメラデコイについて研究を実施している。今回のリリースは、学会「ORS 2017 Annual Meeting」での発表についてのもの。
椎間板性腰痛症治療薬、NF-κBデコイオリゴDNA
アンジェスMGとUCSDの共同研究チームは、椎間板性腰痛症治療薬であるNF-κBデコイオリゴDNAが、椎間板内へ直接投与された後にどのような薬物動態を見せるかについて、動物実験を行った。
結果、同薬は椎間板内への直接投与後、椎間板内にそのままの状態で長期間留まることを示した。さらに、血液中の同薬はほぼ全ての時点において測定限界未満であり、投与後も血液中にはほとんど流れ出ないことが判明した。
この結果は、同薬がヒトでの効果発揮に非常に有利であることに加え、血流に移行することにより引き起こされる副作用のリスクが低いことを示唆するものだと、同社はしている。
早期実用化に向けた開発を行う
次世代型キメラデコイについても共同研究チームは、変形性関節症をモデルに培養したウサギの滑膜組織を用いて、その効果を検討。結果、痛みの伝達物質である神経成長因子と、関節軟骨を破壊してしまう物質に対して、抑制作用があることが明らかになっている。
アンジェスMGは今後もUSCDと共同で、NF-κBデコイオリゴDNAおよび次世代型キメラデゴイの早期実用化に向けた開発を行うとしている。
(画像はアンジェスMGの公式ホームページより)

NF-κBデコイオリゴDNAおよび次世代型キメラデコイに関する研究発表について - アンジェスMG株式会社
http://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100952.pdf