がん免疫領域で多重特異性抗体を創製するため
小野薬品工業株式会社は、3月28日、スイスのNumab社との間で創薬提携契約およびオプション契約を締結したと発表した。
この契約は、がん免疫領域において多重特異性抗体を創製するためのもの。小野薬品は、Numab社が作製した新薬候補抗体についてその知的財産権を取得し、独占的に開発・商業化するオプション権を獲得している。
優秀なNumab社の多重特異性プラットフォーム
Numab社は、がん免疫および免疫領域において、自社の多重特異性バイオ医薬品のパイプラインを有する企業。多くの製薬企業との間で、創薬提携契約を交わしている。
同社の多重特異性プラットフォームは、独立した結合特異性を有するパーツの組み合わせにより、優れた合理性と再現性を実現する。新規作用機序を有し、有効性と安全性に優れた有望な臨床用治療薬候補を迅速に作り出すことが可能になっている。
小野薬品の創薬研究にとって適したもの
小野薬品は、Numab社の多重特異性プラットフォームを、優れた多重特異性を有する候補抗体を作製できるよう最適化された技術であると評価。その技術は、小野薬品ががん免疫領域において展開してる創薬研究にとって適したものであると考え、今回の契約締結に至ったという。
なお小野薬品は、獲得した新薬候補抗体の知的財産権およびするオプション権の対価として、研究費用や契約一時金、マイルストンなどを支払うとしている。
(画像は小野薬品の公式ホームページより)

スイスNumab社と創薬提携契約およびオプション契約を締結 - 小野薬品工業株式会社
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_0328_1.pdf