エドキサバンの安全性と有効性を評価
第一三共株式会社は2017年3月31日のニュースリリースで、経口抗凝固剤エドキサバンのライフサイクルマネジメントの一環として、ヨーロッパ諸国、カナダ及び日本を除くアジアの75施設で、患者約560名を登録して実施するELIMINATE-AF試験を開始したと発表した。
今回の試験は、カテーテルを血管から心臓に挿入して不整脈の原因となる電気回路を遮断する治療法であるカテーテルアブレーション施術後の心房細動(AF)患者を対象とした施術後90日間の抗血栓療法での実施を計画している。
評価としては、経口抗凝固剤エドキサバンと現在の標準療法であるワルファリンについて、主要評価項目の総死亡、脳卒中及び重大な出血の発現率の複合エンドポイントを比較してエドキサバンの安全性と有効性を確認する。
エドキサバンの科学的知見の継続的発展に取り組む
エドキサバンは、第一三共が2011年7月から「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」の適応で「リクシアナ錠 15mg」及び「リクシアナ錠 30mg」を販売している。
また、2014年9月には「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」及び「静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制」の効能の適応追加で承認を取得し、2014年12月から「リクシアナ錠 60mg」も販売している。
第一三共は、エドキサバン臨床研究プログラムに、完了・継続・計画中のものを加えると10万人以上の患者の参加を見込んでおり、今後もエドキサバンの科学的知見の継続的な発展に取り組んでいくと述べている。
(画像は第一三共株式会社のサイトより)

第一三共株式会社ニュースリリース
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