国内での症例登録を開始
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は3月29日、早期アルツハイマー病(以下、AD)を対象としたelenbecestat「E2609」の国内での第3相臨床試験について症例登録を開始したことを発表した。
elenbecestatは、経口型のBACE 阻害剤。
エーザイは2014年3月にバイオジェン・インク(以下、バイオジェン)とelenbecestatと抗アミロイドβプロトフィブリル抗体「BAN2401」などの次世代AD治療剤に関して共同開発、共同販促契約を締結、米国食品医薬品局(FDA)からファストラック指定を受けている。
24ヶ月の投与期間で有効性と安全性を検証
今回の試験はMISSION AD1試験、MISSION AD2試験の2つからなり、早期ADによる軽度認知障害や軽度認知症が認められ、バイオマーカーでアルツハイマー病の特徴の1つとされているアミロイドβの脳内蓄積が確認されている患者1,330名を対象に実施。
24ヶ月の投与期間で、elenbecestatの有効性と安全性を検証するという。
米国では2016年10月にMISSION AD1試験の開始に続きMISSION AD2試験も2016年12月に実施中だ。欧州でも臨床試験の申請を提出している。
(画像は写真ACより)

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201712.html