同社研究員と千葉工大教授が共同で解析
株式会社リボミックは、3月22日、同社の青木一晃研究員と千葉工業大学先進工学部生命科学科の坂本泰一教授が、RNAアプタマーが濃縮される過程を解析したと発表した。
この成果は、抗体に代わる次世代分子標的医薬品の開発の効率化に寄与するものだという。
次世代医薬品として注目を集めている
アプタマーは、SELEX実験によって得られる核酸分子(DNAおよびRNA)。標的とするタンパク質に結合し、その働きを阻害あるいは調節する作用を持つ。このアプタマーを活用したアプタマー医薬品は現在、抗体医薬品に代わる次世代医薬品として注目を集めている。
しかし、アプタマー医薬品の開発において基盤となる技術であるSELEX実験は、熟練した研究者の勘と経験によるところが大きい。実験が成功する確率が、必ずしも100%といえる状況ではなかった。
アプタマー医薬品の開発が促進される
青木研究員と坂本教授が今回行ったのは、SELEX実験においてRNAアプタマーが濃縮される過程を、核磁気共鳴分光法(NMR法)すること。NMR法を用いると、SELEX実験のモニタリングが簡便なものとなる。
青木研究員と坂本教授は、このモニタリングに成功。今後、SELEX実験の成功率が上がり、アプタマー医薬品の開発が促進されることが期待されるとしている。
(画像はプレスリリースより)

RNAアプタマーが濃縮される過程を解析-抗体に代わる次世代分子標的医薬品の開発の効率化に寄与- - 株式会社リボミック
http://www.ribomic.com/news/doc/news170322.pdf