ウイルスベクター大量生産技術も開発
タカラバイオ株式会社は、3月23日、遺伝子治療用ベクターの製造体制を強化したと発表した。
同社は今回、遺伝子・細胞プロセッシングセンターにおいてウイルスベクター製造施設を新たに増設。独自にウイルスベクターの大量生産技術の開発にも成功したという。
滋賀県草津市にてセンターの稼働を開始
近年、日本を含む世界中において、遺伝子治療の臨床開発が活発化している。それに連れ各種ウイルスベクターの需要も拡大したが、日本国内では遺伝子治療用ウイルスベクターを安定供給できる施設が限られていた。
こうした状況を受けタカラバイオは、2014年10月、滋賀県草津市にてGMP/GCTP基準に準拠した遺伝子・細胞プロセッシングセンターの稼働を開始。ウイルスベクター製造・細胞加工受託を行ってきた。
CDMO事業をさらに拡大させる
今回の遺伝子治療用ベクター製造体制強化は、同センターの生産能力を約3割増強する形で行われる。
この増強と同時に同社は、ウイルスベクターの大量生産に必須となるウイルス生産細胞の浮遊培養化と無血清培養化の技術を、独自に確立。ウイルスベクター製造のさらなるラージスケール化を実現した。
同社は今後も、再生医療等製品の開発・製造受託支援事業であるCDMO事業を、さらに拡大させるとしている。
(画像はタカラバイオの公式ホームページより)

遺伝子治療用ベクターの製造体制強化について - タカラバイオ株式会社
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=4044